板状の酒粕がなかなか溶けなくて困っている方に伝えたい2つのこと
板状の酒粕を買ってしまった方へ
はじめに
「板状の酒粕を買ったけど、使いにくい!」と嘆いている方が「こうすればいいのか!」と思ってもらえるようなことを書きます。
板状の酒粕を液状にするためには、以下の注意が必要です。
1、ある程度の時間がかかると覚悟する。
2、酒粕を溶かす液体の温度に注意する。
それでは注意点を個別に解説しますね。
1、板状から液状へするのには時間がかかるものと割り切る。
結論から書きますね。
板状の酒粕を液状の酒粕に戻すには、1時間半かかります。
板状の酒粕を液状にするためには、
酒粕を日本酒に浸して、時間をおいてから潰すという工程を行ないます。
その工程をダイジェストでお送りすると、以下のようになります。
↑板状の酒粕です、近所の酒屋さんで買いました。
↑細かくちぎって器に入れます。
↑重さを量ります。(器の重さは引いてあります。酒粕の重さで91gです)
↑酒粕を溶く日本酒です。
↑酒粕と同量の日本酒を入れます。(酒粕より1g多いですが、気にしないでください)
↑浸してから30分経ちました。
↑フォークで潰します。
↑潰してもまだまだ溶け切らず、ちぎったままの原形とほぼ変わりません。
↑浸してから60分経ちました。
↑潰してみたら、少し溶けてました。
↑浸してから90分経ちました。
↑だいぶふやけたので、混ぜているうちに溶け切りました。
↑ちぎった原形がなくなれば完成です。
この状態になれば、固さは味噌と同じくらいなので、使いやすくなっていると思いますよ。
2、沸騰した液体をかけちゃダメ、絶対!
上の工程では日本酒を冷蔵庫から出してきて、酒粕と同量を使用しました。
「カップラーメンみたいに、熱湯を使えば90分もかからずに溶け切るだろう。」と、思う方がいるかもしれませんが、酒粕に熱湯をかけるのはNGなのです。
理由は、酒粕の酵素は熱に弱いからです。
沸騰したお湯をかけた瞬間に、酵素は死滅してしまいます。
死滅してまうと、せっかくの酒粕の効果がなくなってしまい、残るのは日本酒っぽい香りだけということに・・・。
ホビークッキングフェア2017で酒粕のレッスンを受講しましたが、その時の講師の方も「板状の酒粕を液状にするには2時間くらいかかりますから、時間のある時に溶いておくと良いですよ。」と話していました。
板状でも、液状でも保存期間は変わらないそうなので、時間のある時に溶いて、冷蔵庫に入れておきましょう。
3、酒粕を使ったオススメレシピ
まずは、酒粕:味噌を1:1で溶いて漬け床を使っての粕漬け。
次は、大量消費したい時に作りたい粕汁。
アルコール分を飛ばしたい時は、一度煮立たせてください。
4、おわりに
最近は発酵食品ブームで、甘酒、漬物、塩麹、熟成肉など、栄養面で期待される効果や、時間をかけることで旨みがアップすることで注目されています。
酒粕は使いやすくするまでに時間がかかる調味料ですが、敬遠せずにぜひとも上手く活用してみてください!
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