珍しい魚を食べてもらう方法を考えてみた。
寿司チェーン店がメジャーではない魚を寿司ネタにすべく、仕入れから回転寿司レーンに流すまでの様子を追ったテレビ番組を見ました。
その魚はサメカレイと言う魚でした。
名前の由来は、カレイの仲間なんだけども、皮が鮫(サメ)のようにざらざらしていることからつけられたそうです。
その魚をお刺身にすると脂が乗りが大変よいのであぶりにしたり、刺身の厚さをよく考えて切っているようでした。
メニューには白身魚のお寿司の写真とサメガレイた言う魚の名前が添えられていました。
以前、鮫料理を人前で作ったことがあります。
いざ食べてもらう時に、サメだと言わなければかけてもらえたのですが、サメだと分かった瞬間に敬遠する人がいました。
サメは消費者の好みがとても別れる食材なのです。(私は大好きですが。)
サメガレイのように事実をそのまま伝えても、受け入れられない場合があるのです。
しかもごく1部の地域でしか水揚げされないのであれば、知名度はそこまで高くありませんし。
そんな魚は海に囲まれた日本には沢山いると思うんです。
一般消費者になじみのない魚を消費者に受け入れてもらうためにはどうしたらいいかを考えました。
案は2つです。
案1:あまおう作戦
イチゴのあまおうと言う品種は大変よく知られていると思います。
あまおうの名前の由来は、あまい、まるい、大きい、うまいです。
あまおうの親品種はご存知ですか?
「久米53号」と「92-46」と言う品種の掛け合わせです。
しかし、親品種の名前は1文字も入っていません。
親の品種がなんであるかよりも、消費者に受け入れられやすい名前を選んだからです。
サメガレイも、サメガレイと言う名前ではなくて、全く新しい名前にしてあげれば良いのではないでしょうか。
案2:アンコウ鍋作戦
スーパーで売られているようなメジャーな魚は鮭、さんま、アジ、イワシ、ぶり、鱈ぐらいでしょう。
それ以外の魚はどうやって食べたらいいかもわからない人がほとんどです。
そうであればあらかじめ、この魚はこの食べ方が1番おいしいと決めてしまえば消費者はとてもわかりやすく受け入れてくれると思うんです。
アンコウは、アンコウ鍋がメジャーですが、煮付けたって、唐揚げにしたって美味しいんです。
サメガレイという名前を変え、漬けのお寿司にしてしまえば売れるのではないでしょうか。
売れない魚だからといって値段を下げる必要はありません。
その土地に行けば食べられると言う情報が消費者に伝われば充分なのです。
アンコウは東京ではあまり食べられていませんが、茨城県の大洗は大鍋のお祭りに何万人という人が集まります。
東京で食べられないとか価値になることだってあります。
地方に行けばきっとおいしい魚はまだまだあるはずです。
地方に行けばきっとおいしい魚はまだまだあるはずです。
流通しないからこそできる工夫をもっともっと漁協関係者には知恵を使って考えてほしいし、私も切り身魚料理研究家としていろんな魚のいろんな調理法を作っていきたいと考えています!!
※写真はサメと言った途端に引かれたサメの照り焼きです。
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