650レシピを超えるブログを書き続けて
初めて台所に立った時は大学生でした。
家には誰もいなくて何もすることのない日に、何を思ったか「肉じゃが」を作ることにしました。
中学校時代に調理実習の授業はありましたが、どんなことを習ったのか記憶があやふやで記憶にありません。(学校の先生ごめんなさい)
リンゴや梨の皮を包丁で向く程度で、味付けの「あ」の字すらしたことはありませんでした。
そんな人間が家にあったレシピ本を読んで、肉じゃがを作ろうとしたのですが、「出汁1カップ」がわからない。
「出汁って何?」
無知とは本当に恐ろしいもので、「出汁=醤油」と頭の中で結びつきました。
醤油を1カップだけで、豚肉とジャガイモを煮たことのある人が、このブログを読んでる人に果たして何人いるのでしょうか。
時間をかければ、醤油でもジャガイモはちゃんと煮えるもので、まっ黒な肉じゃがが完成しました。
隣に祖母が住んでいるんですが、自分の作った肉じゃがを食べてくれました。(本当にごめんなさい)
その時の感想は、「この肉じゃが、洗えば食べられるわよ。」でした。(本当に本当にごめんなさい)
「洗えば食べられる肉じゃが事件」について書いた理由は、「そんなやつでも魚料理を作れるんだ。」と思って欲しいからです。
決して「そんなやつのレシピなんか信用ならない」と思わないでください。
きっと「出汁=味の素を水で溶かしたもの」とか「出汁=沸騰したお湯に鰹節を入れて、ざるでこしたもの」とかわかっていれば、「洗えば食べられる肉じゃが事件」は起きなかったと思うんです。
だから、このブログで扱うレシピは極力簡単なものにしています。
というより、難しい料理が作れません。
魚を買ってきて、自分でさばくようなレシピではなく、スーパーや魚屋さんで売っている切り身魚、内臓を処理してある魚を材料にしています。
魚料理というと、難しいと敬遠する人がいます。ニオイが気になると嫌がる人がいます。骨があって食べにくいという人がいます。
どうしても魚料理よりも肉料理が選ばれがちです。
魚料理は、お肉と違って季節で美味しいものが変わるし、お肉と違って種類が多いです。
そういう意味では魚料理は奥深いのですが、決して難しいものではありません。
「魚料理は簡単です。」ということをこのブログを通してお伝えしたい。
台所に立つようになったのは社会人になって一人暮らしを始めた時からですが、切り身魚の料理を作り続け、気が付けば600を超えるレシピを公開してきました。
これほど続いたのは、魚料理が簡単だったからです。簡単で美味しいからです。
家で料理するのは楽しいですよ、とお伝えしたい。
私と同じように、料理を楽しんでいる人と台所でおしゃべりをしながら料理をしたいなぁと思っています。
「男子ごはん」みたいなレンタルスペースを借りてワイワイやるのも面白そう。
「どうやって出汁を取ってるんですか?」とか「その料理のコツはなんですか?」とか話しながら、みんなでワイワイと料理をする。
と、ここまで書いてきましたが、出汁の取り方についてこのブログではまだ書いていませんでしたので、近日書こうと思います。
何も知らない大学生の自分が困らないために、これからも切り身魚レシピを増やしていきますね。
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