魚屋さんに顔を覚えてもらって、良い魚を買えるようにするコツ
スーパーと魚屋さんの対面販売の違いは、人を経由して買い物をするという点が挙げられます。
そんな魚屋さんでオススメをの魚を紹介してらもうコツを前回のコラムで書きました。
onikichiki-base-kirimi.hatenablog.com
日常生活で必要なものを買って満足感を得ることは難しいです。
「きれてた醤油を買うことができてラッキー!!」
「焼きそばに入れるもやしがちょうど欲しいなぁと思ってた!!」
「半額シールが貼ってあるものを買えて幸せ!!」
という人はあんまりいないでしょう。
買った商品は手に入れることができて当たり前。
「普段、家で消費するものだからそこそこ満足しているからリピートしているけど、いちいち喜んでなんかいられない。」
「買い物なんだから、買うことができて当たり前。」
「欲しいものだから、きっと良いものなんだろう。」
そのような買い物になっていませんか?
自分でお金を払っているにもかかわらず、です。
良いものを買ったという満足感って、
「これは良いよ!」
という言葉を自分が信頼してくれる人が言ってくれたら上がりませんか?
顔を覚えてもらった魚屋さんで買えば、
信頼している人から「今日はこれがオススメだよ!」という買い物ができることになります。
そのために、対面販売の場で顔を覚えてもらわない手はありません。
というワケで、魚屋さんで顔を覚えてもらうコツを紹介します。
以下は目次です。
1、前回買った魚を褒める。
「これは前回のコラムと同じじゃないか??」
と、思うかもしれませんが、その通りです。でも、大事なことなんです。
どうしてそれほど大事かというと、
前回のコラムを書いた後、このような意見を頂きました。
美味しかったの声はうれしいです
— 阪田鮮魚店 王子本通り商店街 (@MsP1q19PVucED2N) 2017年1月25日
そして、自信をもらえます https://t.co/LcC7AEmgZq
この意見をくれた方は大阪の魚屋さんです。
魚屋さんがそう言っているんだから、間違いない!
ということで、今回も取り上げました。
魚の仕入れは春夏秋冬ではなく、毎日変わります。
その理由は天候や海の状況、国内外の他の漁船との競争でとれる魚が変わるからです。
そんな不安定な状況でもお店に毎日並べる魚を用意することはとても大変なことです。
インターネットが普及して、市場を通さなくても魚を地方の漁港や漁師さんから直接仕入れることができます。
(市場を通さずに仕入れることを市場外取引と言います。)
市場を通さないからスピーディな運送ができ、鮮度の良い魚が魚屋さんに届くようになります。
また市場を通さないので中間手数料がなくなるので、値段を安く魚屋さんは仕入れることができます。
鮮度の良い魚が安く手に入る市場外取引はとっても良いことですが、問題は入ってくる魚の質です。
市場を通るからこそ、一定の質以上の魚を魚屋さんは手に入れ、店頭に並べることができるのです。
魚は鮮度が良いだけではダメなんです。
魚自体の質が良くないといけませんし、魚の質を見極めるのは長年魚を扱ってきた人の技(目利き)次第です。
一定の質以上の魚は市場に行けば買えるのですが、良い魚は早い者勝ちです。
良い魚を買いつけるためには、魚屋さん自身が市場の人に顔を覚えてもらっているハズなんです。
顔を覚えてもらって市場で買い物をしている人なら、顔を覚えたお客さんには良い魚を売ろうと思うことは自然な心理なのです。
そのためにも、
「この前買った魚はおいしかった!」
という一言を伝えましょう。
褒める言葉は大事です。
2、印象に残る時間帯/服装でいく。
魚屋さんにはお客さんが沢山来店します。
良い魚は早い者勝ちなので、良い魚が欲しい場合は開店と同時に行くことが一番なんですが、
働いている方や家庭の事情で、開店時間に行くことが難しいことは多々あると思います。
自分が家で夕飯をするために食材を買いに行くことを考えてもらえば、
平日なら何時くらい、土日なら何時くらいにお店が混みそうか。
ワタクシ(すぎま)は平日の昼は働いているのですが、
18時~19時くらいの時間はとっても混んでいます。
魚屋さんの場合は、スーパーと違って閉店時間が早いです。
混んでいる時間帯だと、お客さんを次から次へと対応しなければいけないため、
一人一人に時間をかけることが難しくなってしまいます。
混んでいる時間の時の工夫として、
「どんなお客さんが多いのか」
をチェックしましょう。
魚屋さんで買い物をする年齢層が40代/50代と多い中であれば、20代/30代なら目立ちます。
お客さんが専業主婦ばかりであれば、サラリーマンがスーツで買い物にくれば目立ちます。
お客さんがガラガラの時であれば、単独一人で話しかければ目立ちます。
魚屋さんで目立ちたくないと思うのは普通の感情だと思いますが、
目立つことが目的ではなくて、印象に残ることが大事です。
上記の工夫をしても、一回の買い物だけで印象に残ることは正直難しいです。
大変ですが、印象に残るまで何回か繰り返しましょう。
ワタクシ自身、お客さんが専業主婦ばかりの中でスーツ姿で魚屋さんに行き、
3日連続で同じ人に担当してもらったら、それ以降は私服で行っても覚えてもらえるようになりました。
ド派手なファッションをする必要は全くありません。
印象に残るような買い方でできるかどうか「だけ」です。
3、魚屋さんが買って欲しい魚を買う。
毎日変わる魚の中でも、「今日はこの魚がいい!」という一押しの魚があります。
そういう魚は、大抵売り声で、
「今日はイカがいいよーー」
などと言っていたりするので、とってもわかりやすい。
売り声だけでなく、そもそもの仕入れている量も多いので、
売る側からしても
「沢山仕入れたので買って欲しい。」
という心理が働きます。
沢山仕入れた=沢山売らなきゃいけない
のですから。
- 一押しの魚
- 沢山仕入れた魚
これらの条件にあうものであれば、
「魚屋さんが勧めている魚を買う」ということは達成できます。
それに加えて、これまで魚屋さんで買ってきた経験からして、
「魚屋さんが買って欲しいんだろうなぁ」と感じるのは、
最後の一切れ、一盛り、一皿の魚。
です。
色んな魚を置いてあることが魚屋さんの良さなんですが、
少量の魚が点在している状態だと活気のある売り場に見せることは難しいみたいです。
最後の一切れ、一盛り、一皿の質が決して悪いワケではありません。
ただ、売り場に並んだ時に見栄えがしないので、結果として売れにくい商品になってしまいます。
「売り切ってしまいたい魚だけど、なかなか売れない」
そう思っている時に、最後の一切れ、一盛り、一皿を買えば、
印象に残るお客、顔を覚えてもらいやすいお客になりませんか?
ワタクシ(すぎま)の場合、最後の一切れの魚が残っていたら、その魚から買います。
なんなら、最後の一種類だけの魚を買わなかった時に怒られるくらいです(笑)
顔を覚えてもらった時からが、良いお客になるためのスタートラインなのです。
平日の19時過ぎくらいから行くと、
最後の一切れシリーズが並んでいることが多いので、ぜひぜひトライしてみてください。
最後の一つには福がありますよ。
平日の夜に顔を覚えてもらったら、土曜日のお昼くらいに行ってみてください。
売り場を見ると、「こんなに魚がある!」と驚くハズです。
そこで顔を覚えてもらった魚屋さんにオススメを聞いて、その日のオススメを買いましょう。
その時の魚はたっぷり買うのがコツです。
普段は2種類4切れくらいの購入量なんですが、
土曜日に「今日はブリがいいよ~」と言っていたので、
その日はブリだけで5切れを買いました。
(ワタクシが一人暮らしということを魚屋さんは知っているのですが・苦笑)
「そんなに買っても食べきれないよ。」
という方もいらっしゃると思いますが、
安心してください、
そのためにこの「切り身魚ナビゲーター」のブログがあるのです。
次回のコラムでは、大量に切り身魚を買ってしまった時のノウハウを紹介しますね。